今週のドラマ

今季は気になる連ドラが目白押しですが、
阿部寛主演の『ドラゴン桜』は原作がかなり好きな漫画なので、
気になる一本だったのですが・・・


番宣予告を見たわけです、30秒とか15秒の。
で、阿部寛扮する主人公・桜木が叫んでるんですよ、決め台詞を。
その台詞が、ちょっと違うんです。


「バカとブスは、東大に行け!」(※うろおぼえ)


・・・この「ブス」って原作の台詞には無かったはず。
もちろんドラマと漫画は別物なので、台詞も当然変わるわけですが、
この変わり方に、イヤーな感じがしたのです。




原作は一言で言えば「落ちこぼれが東大目指す」という話ですが、
落ちこぼれ生徒たち(2人)は家庭環境にやや問題が有るものの、
ブサイクではないし、むしろ勉強以外に特に人より劣ったところは有りません。
ごく普通の、むしろ恵まれた高校生です。


ただこれまで何の努力もしてこなかった人たちなので、
桜木には「猛勉強したうえでの東大合格」という成功体験を通じて、
彼らの自立と人間的成長を促すという狙いも(一応)あります。


あまりやる気の無い2人をアメとムチで東大合格猛勉強に仕向ける、
という主人公・桜木たち教師陣の「操縦法」が、
様々な「勉強法」と並ぶ、もう一つの見どころになっているわけです。


元々、苛められっ子とかが努力で周囲を見返すような話では無いんです。
(多少、そういう要素は有りますが)
そこがこのお話のリアリティだし、バランス感覚だと思うんですが・・・


「ブス」というコンプレックスを持った人間がそれをバネに頑張ったら、
別の話になってしまうのではないかなあ、と。
まあ台詞としてはキャッチーになるんでしょうけれど。


それに「バカ」が東大目指すというのは意外性が有りますが、
「ブス」が東大目指しても、何も驚きません。


ちなみにメインの女生徒役は長澤まさみちゃんなので、
そもそもどこからどう見ても、ブスとはかけ離れています。




・・・でもたぶん観ます。
電車男』も確実に面白くなさそうですけど、
たぶん観るでしょう。